基礎から学ぶ薄毛と抜け毛の対策

2022年2月
  • 初期脱毛2回目?皮膚科医に相談すべき時

    AGA

    AGA治療中に再び抜け毛が増え、「初期脱毛の2回目かもしれない」と感じた場合、どのタイミングで皮膚科医に相談すべきか迷うことがあるかもしれません。基本的には、何か不安なことや異常を感じたら、遠慮なく早めに医師に相談するのが最善ですが、特に以下のような状況では、速やかな受診をお勧めします。まず、抜け毛の量が異常に多いと感じる場合です。初期脱毛はある程度の抜け毛を伴いますが、明らかに普段の抜け毛の量とは比べ物にならないほど大量の髪が抜ける、あるいは頭皮全体が急激に薄くなってきたように感じる場合は、単なる初期脱毛ではない可能性も考えられます。他の脱毛症(円形脱毛症など)を併発していたり、薬剤の副作用が強く出ている可能性も否定できません。次に、抜け毛の増加が長期間(例えば2ヶ月以上)続く場合です。通常の初期脱毛であれば、数週間から2ヶ月程度で落ち着くのが一般的です。しかし、それ以上の期間、抜け毛が多い状態が続くようであれば、治療がうまくいっていない、あるいは別の原因がある可能性を疑う必要があります。また、頭皮にかゆみ、赤み、湿疹、痛みといった炎症症状が強く現れている場合も、医師の診察が必要です。これらは、薬剤に対するアレルギー反応や、脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルの可能性があります。放置すると症状が悪化し、脱毛をさらに進行させる恐れがあります。さらに、抜け毛の増加と同時に、体調不良(倦怠感、発熱、食欲不振など)が見られる場合も、注意が必要です。稀ではありますが、薬剤の全身性の副作用や、他の内科的疾患が隠れている可能性も考えられます。そして、治療薬の種類や用量を変更した後に、著しい抜け毛の増加が見られた場合も、念のため医師に報告し、指示を仰ぐのが良いでしょう。医師は、その抜け毛が想定内の初期脱毛なのか、それとも何らかの異常なのかを判断し、適切なアドバイスをしてくれます。AGA治療は、医師との信頼関係のもと、二人三脚で進めていくものです。少しでも不安なことや、普段と違うと感じることがあれば、自己判断せずに、まずは専門家である医師に相談する勇気を持つことが、安全で効果的な治療のためには不可欠です。

  • AGA治療医と築く二人三脚の関係

    かつら

    AGA治療は、薬を飲んだり塗ったりすればすぐに効果が出るという単純なものではなく、多くの場合、長期的な視点での取り組みが必要となります。その過程において、患者さんと医師との信頼関係、いわゆる「二人三脚」の関係を築くことが、治療を成功させるための非常に重要な要素となります。医師は、AGAに関する専門的な知識と豊富な治療経験を持っていますが、患者さん自身の協力なしには、最適な治療効果を引き出すことは難しいのです。まず、患者さん側としては、医師の指示を正しく守ることが基本です。処方された薬の用法・用量を守り、定期的な通院を欠かさず、医師に自分の状態を正直に伝えることが大切です。治療中に何か変化があった場合(効果の実感、副作用の兆候、生活習慣の変化など)は、些細なことでも遠慮なく医師に報告しましょう。これらの情報が、医師が治療方針を調整する上での重要な判断材料となります。一方、医師側には、患者さんの悩みや不安に真摯に耳を傾け、分かりやすい言葉で丁寧に説明する責任があります。治療の進捗状況や今後の見通しについて、定期的にフィードバックを行い、患者さんが安心して治療を続けられるようにサポートすることが求められます。治療効果には個人差があり、時には期待したほどの効果がすぐには現れないこともあります。そのような場合でも、医師は患者さんの気持ちに寄り添い、励まし、次の一手を一緒に考えてくれる存在であるべきです。また、AGA治療は薬物療法だけでなく、生活習慣の改善も重要です。医師は、食事や睡眠、ストレス管理などについてのアドバイスも行い、患者さんが総合的に薄毛対策に取り組めるように導いてくれます。このような医師からのアドバイスを素直に受け入れ、実践することも、二人三脚の関係においては大切です。治療の過程で疑問や不安が生じた場合は、一人で抱え込まず、積極的に医師に相談しましょう。医師とのコミュニケーションを密にし、お互いに信頼し合える関係を築くことが、AGA治療という長い道のりを乗り越え、より良い結果を得るための鍵となるのです。