AGA治療中に「2回目の初期脱毛かもしれない」と感じる抜け毛の増加があった場合、その期間や抜け毛の量がどの程度なのかは気になるところでしょう。しかし、1回目の初期脱毛と同様に、2回目の初期脱毛(仮にそうであった場合)の期間や抜け毛の量にも大きな個人差があり、一概に「こうである」と断言することは難しいのが現状です。まず、2回目の初期脱毛が起こる原因として考えられるのは、治療薬の種類や用量の変更です。例えば、ミノキシジル外用薬の濃度を上げた場合や、新たに内服薬(フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルタブレットなど)を開始した場合など、毛包に対する刺激や作用が変化することで、再びヘアサイクルに大きな変動が起こり、一時的に抜け毛が増えることがあります。この場合の期間としては、1回目の初期脱毛と同様に、抜け毛が増え始めてから1ヶ月から2ヶ月程度で落ち着くことが多いと考えられます。ただし、変更した薬剤の種類や個人の体質によって、期間が短くなったり長くなったりする可能性はあります。抜け毛の量についても、1回目と同様か、それよりも少ない場合もあれば、同程度かそれ以上になる場合も考えられます。これは、毛包の状態や、薬剤に対する反応性が個々人で異なるためです。重要なのは、初期脱毛は一時的な現象であり、その後には新しい健康な髪の毛が生えてくるための準備期間であると理解することです。しかし、抜け毛の増加が長期間(例えば2ヶ月以上)続く場合や、明らかに異常と感じるほどの大量の抜け毛が見られる場合は、2回目の初期脱毛ではなく、他の原因(AGAの進行、他の脱毛症の併発、薬剤の副作用など)も考えられます。そのような場合は、自己判断せずに、必ず処方を受けた医師に相談することが不可欠です。医師は、頭皮の状態や抜け毛の状況を詳細に確認し、原因を特定した上で、適切なアドバイスや対処法を指示してくれます。不安な気持ちはよく分かりますが、焦らず、医師と連携を取りながら治療を進めていくことが大切です。