初期脱毛2回目?皮膚科医に相談すべき時

AGA治療中に再び抜け毛が増え、「初期脱毛の2回目かもしれない」と感じた場合、どのタイミングで皮膚科医に相談すべきか迷うことがあるかもしれません。基本的には、何か不安なことや異常を感じたら、遠慮なく早めに医師に相談するのが最善ですが、特に以下のような状況では、速やかな受診をお勧めします。まず、抜け毛の量が異常に多いと感じる場合です。初期脱毛はある程度の抜け毛を伴いますが、明らかに普段の抜け毛の量とは比べ物にならないほど大量の髪が抜ける、あるいは頭皮全体が急激に薄くなってきたように感じる場合は、単なる初期脱毛ではない可能性も考えられます。他の脱毛症(円形脱毛症など)を併発していたり、薬剤の副作用が強く出ている可能性も否定できません。次に、抜け毛の増加が長期間(例えば2ヶ月以上)続く場合です。通常の初期脱毛であれば、数週間から2ヶ月程度で落ち着くのが一般的です。しかし、それ以上の期間、抜け毛が多い状態が続くようであれば、治療がうまくいっていない、あるいは別の原因がある可能性を疑う必要があります。また、頭皮にかゆみ、赤み、湿疹、痛みといった炎症症状が強く現れている場合も、医師の診察が必要です。これらは、薬剤に対するアレルギー反応や、脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルの可能性があります。放置すると症状が悪化し、脱毛をさらに進行させる恐れがあります。さらに、抜け毛の増加と同時に、体調不良(倦怠感、発熱、食欲不振など)が見られる場合も、注意が必要です。稀ではありますが、薬剤の全身性の副作用や、他の内科的疾患が隠れている可能性も考えられます。そして、治療薬の種類や用量を変更した後に、著しい抜け毛の増加が見られた場合も、念のため医師に報告し、指示を仰ぐのが良いでしょう。医師は、その抜け毛が想定内の初期脱毛なのか、それとも何らかの異常なのかを判断し、適切なアドバイスをしてくれます。AGA治療は、医師との信頼関係のもと、二人三脚で進めていくものです。少しでも不安なことや、普段と違うと感じることがあれば、自己判断せずに、まずは専門家である医師に相談する勇気を持つことが、安全で効果的な治療のためには不可欠です。